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前回、大型トラック(いすゞ)のアルミ製エアタンクとマフラーカバーを、AUTOSOLだけで3回ずつ磨きました。光沢は戻りましたが、細かい線傷は残りました。
今回はその続きです。同じ2つの部品に、ピカールネリ→ピカール液→ブルーマジックの順で3種類の磨き剤を重ねて、どこまで鏡面に近づくかを確かめました。耐水ペーパーは今回使用していません。
結論を先に書くと——鏡面には近づきましたが、鏡と呼べるところまでは届きませんでした。映り込みは背景の形が読めるまで鮮明になり、ごく浅い傷は消えました。ただし、ある程度の深さのある線傷は最後まで残っています。
※研究室での厳密な検証ではなく、現役トラックドライバーが実際に磨いた記録です。
日々の業務、お疲れ様です。前回のAUTOSOL3回磨きの続きとして、同じ2つの部品に磨き剤を3種類重ねてみました。耐水ペーパーを使わずに、磨き剤だけでどこまで行くのかを写真で追える形にしています。
- 磨き剤だけでも、映り込みで背景の形が読めるところまでは行く。ただし線傷が残るため「鏡」と呼べる状態には届かない
- ごく浅い傷は消えたが、ある程度の深さのある線傷は最後まで残った
- 面が鮮明になるほど、元からあった線傷はかえって見えるようになる
- 2部品とも拡大すると明確に変化した。ただし全景では光の当たり方の差の方が目立ち、差が分かりにくい
前回までのあらすじ
→ 大型トラックのエアタンクをAUTOSOLで磨いた記録|下地なし・空研ぎ3回でどこまで光るか
→ 大型トラックのマフラーカバーをAUTOSOLで磨いた記録|いすゞ純正アルミ・空研ぎ3回
どちらもアルミ製(メーカー・ディーラーに確認済み)。前回の記事では「この先、耐水ペーパーからの工程も試したい」と書きましたが、その前に、ペーパーなしで磨き剤だけを重ねたらどこまで行くのかを先に確かめたくなりました。今回はその記録です。
検証の条件
| 対象 | 前回と同じエアタンクとマフラーカバー(いすゞの大型・アルミ製) |
|---|---|
| 起点 | AUTOSOL3回磨き後の状態(2026年8月22日撮影) |
| 今回の実施日 | 2026年8月29日 |
| 使った剤と順序 | ①ピカールネリ(水研ぎ)→②ピカール液(水研ぎ)→③ブルーマジック(空研ぎ) |
| 下地処理 | 耐水ペーパーは不使用 |
| 工程間 | 中性洗剤で洗浄→乾燥させてから次の剤へ |
| 時間 | 各工程: マフラーカバー約20分・エアタンク約15分(3工程で計約60分/約45分) |
| 撮影 | 各工程後・乾燥させてから同構図で撮影 |
マフラーカバー: 工程ごとの変化
ピカールネリの水研ぎ後(約20分)。磨き始めてすぐに布が黒くなりました。削れているのが手に伝わってくる感覚です。この時点で、微妙にですが光沢が出てきました。
ピカール液の水研ぎ後(約20分)。布の黒さはネリのときと同じくらいです。ただ液体なので布の滑りが滑らかで、磨きやすく感じました。
ブルーマジックの空研ぎ後(約20分)。ここで3工程完了です。水研ぎから空研ぎに変えましたが、手応えの違いは特に感じませんでした。布が黒くなる度合いも同じくらいです。仕上がりは、クリア感が少し出た感じがします。
エアタンク: 工程ごとの変化
工程も順番もマフラーカバーと同じです。ただエアタンクは前寄りにサイドバンパーがあるので、手を入れにくい場所がありました。磨きにくいのは体勢の問題で、磨くこと自体の手応えは特に変わらなかった気がします。布の黒くなり方や工程ごとの印象も、マフラーカバーで書いたものと大きくは変わりませんでした。ここでは写真だけを順に載せます。
ピカールネリの水研ぎ後(約15分)。
ピカール液の水研ぎ後(約15分)。
ブルーマジックの空研ぎ後(約15分)。3工程完了です。
拡大で見比べる: 磨く前→AUTOSOL3回→今回
同じ場所を拡大して、3つの段階で並べます。撮影日はそれぞれ違います(磨く前=8月中旬/AUTOSOL3回後=8月22日/今回=8月29日)。差が分かりやすいエアタンクから見ていきます。
エアタンク
映り込んでいる背後のはしごに注目してください。磨く前は桟が見えず、AUTOSOL3回後はぼんやり、今回は桟が1本ずつ分かれて見えます。この3枚も撮影日と光の条件が違いますが、桟が分かれて見えるかどうかは明るさでは説明がつかない差だと思います。
マフラーカバー
こちらは拡大すると差がはっきり出ました。AUTOSOL3回後は映っているものがぼんやりした塊にしか見えませんが、今回の3工程後はスマホの四角い輪郭と、指が1本ずつ分かれているところまで読めます。
ただし全景の写真で並べると、この差はほとんど分かりません。作業中の見た目でも「もう十分光っているのでは」と感じるくらいで、全景では仕上がりの差より光の当たり方の差の方が大きく出ます。上の2枚も撮影時の日の当たり方が違うので、差の大きさそのものを厳密に比べられるものではありません。それでも、映り込みの輪郭が読めるかどうかという一点でははっきり変わっています。
気づいたこと: 光らせるほど、傷は見えてくる
拡大して並べていて気づいたことがあります。面が鮮明になるほど、細かい線傷(ヘアライン)も一緒にはっきり見えるようになります。磨く前の霞んだ状態では、傷は霞に隠れて目立ちませんでした。
つまり「磨いたら傷が増えた」ように見えても、多くは元からあった傷が見えるようになっただけです。鏡面を目指すなら、この傷とどう付き合うかが次の問題になります。
結論: 鏡面の一歩手前までは、磨き剤だけで行ける
最初の問いに答えると、磨き剤だけでも鏡面の一歩手前までは行けました。映り込みは背景の形や指の分かれ目が読めるところまで鮮明になります。ただし「鏡」と呼べる状態には届きません。線傷が残っているからです。
前回のAUTOSOL3回と今回の3工程を合わせると、計6工程。マフラーカバーで約2時間、エアタンクで約1時間半かけたことになります。それだけ手をかけても、消えたのは爪に引っかからないようなごく浅い傷までで、ある程度の深さのある線傷は最後まで残りました。
理由は単純で、磨き剤の仕事は表面のごく薄い層を整えて光らせることだからです。線傷は面のへこみなので、消すには傷の深さまで面ごと削って作り直すしかありません。それは磨き剤ではなく、耐水ペーパーの仕事です。
高い剤や別の剤を買い足せば消えるのでは、と考えたくなりますが、今回の結果を見る限り、剤の種類や本数の問題ではありませんでした。
その先: 完全な鏡面を狙うなら
線傷まで消して完全な鏡面を狙うなら、耐水ペーパーで研磨して面を作り直してから、磨き剤で仕上げる手順になります。ホイールのハブ面で実際にやった記録があります。
→ ハブ面の深い傷を6種類で研磨|ブルーマジックで仕上げた結果
逆に、傷は割り切って「映り込みで形が読める程度まで戻れば十分」なら、今回のように磨き剤だけでも十分に届きます。どこまでやるかは目的次第です。
今回使ったのはピカールネリ・ピカール液・ブルーマジックの3本です。このうちピカールネリ(練り状)とブルーマジックは、ホームセンターでは置いていないこともあります。見つからないときはAmazon・楽天でも購入できます。
※ピカール液(液体)はホームセンターなどでも入手しやすいため、ここでは2本のみご案内しています。耐水ペーパーもホームセンターで手に入るため、リンクは載せていません。
まとめ
- 磨き剤だけでも鏡面の一歩手前(映り込みで背景の形や指の分かれ目が読める状態)までは行けた。ただし線傷が残るため「鏡」と呼べる状態には届かなかった
- AUTOSOL3回+ネリ→ピカール液→ブルーマジックの計6工程(マフラーカバー約2時間・エアタンク約1時間半)。消えたのは爪に引っかからないごく浅い傷まで
- 2部品とも拡大では明確に変化した。ただし全景では光の当たり方の差の方が目立ち、差が分かりにくい
- 面が鮮明になるほど、元からあった線傷はむしろ見えてくる
- 傷を消せるのは磨き剤ではなく、耐水ペーパーでの面の作り直し
- 今回の結果はいすゞの大型のアルミ製部品でのもの。他メーカー・他材質では確認していない