実作業レポート

ハブ面の深い傷を6種類で研磨
ブルーマジックで仕上げた結果

2026-04-25実施 / 更新 2026-05-15 / 現役トラックドライバー / 6種類研磨の実作業記録

📝 この記事を書いた理由
「耐水ペーパーで段階的に研磨してから仕上げる」という方法は、調べればやり方が出てきます。ただ、実際に自分でやってみると本当にその通りになるのか、自分の手で試して確認したいと思いました。書いてある通りに進めて、どこまで結果が出るのか。

※この記事は「実作業レポート」です。研究室での厳密な検証ではなく、現役トラックドライバーが自分のスペアホイールで実際に作業してみた、その時の判断と結果の記録になります。

「ハブ面の深い傷って、耐水ペーパーで本当に消えるの?」
「番手をどこまで進めれば鏡面になる?」

耐水ペーパーで段階的に研磨し、最後にブルーマジックで仕上げる流れで、実際に作業してみた結果を記録しました。

日々の業務をこなしながら車両を綺麗に保っているトラックドライバーの皆さま、いつもお疲れ様です。

条件・環境

ホイール:トラック用アルミホイールのスペアホイール。走行用ではなく、車両に取り付けたまま走らせていない状態でしたが、シャーシに食い込んでいた深い傷が複数入っていました(後述)。

天候晴れ
気温20℃前後(春らしい暖かさ)
#400での研磨約30分
#600〜#2000での研磨各約20分
ブルーマジック仕上げ約20分
合計時間約4〜5時間

※使った道具の詳細は、本記事の「使用した道具」セクション、または道具一式の記事にまとめています。

ビフォー:研磨前のハブ面の状態

2年半まったく手入れをしていなかったハブ面(前回3回磨きを実施)。シャーシと接触していた箇所には、深い線傷が複数刻まれていました。

ハブ面磨き前の正面からの状態 ハブ面磨き前の斜め上からの状態

研磨前のハブ面(正面・斜め)

シャーシに食い込んでいた深い傷(5箇所)

ハブ面の深い傷① ハブ面の深い傷②
ハブ面の深い傷③ ハブ面の深い傷④
ハブ面の深い傷⑤

特に目立った深い傷をクローズアップ

#400での粗研磨

耐水ペーパー #400

まずは一番粗い#400で、深い傷を削っていきます。水を切らさずに当てスポンジで圧を分散させながら、傷の方向に直交するように動かしました。

#400研磨後のハブ面

#400研磨後

表面のくすみは取れ、浅い傷はほぼ消えました。ただ、シャーシに食い込んでいた深い傷は#400だけでは取り切れませんでした。

#400での研磨が終わったら、中性洗剤で洗浄して研磨カスをしっかり落としてから次の番手へ進みます。以下、各番手も同じ流れで進めました(研磨 → 中性洗剤で洗浄 → 次の番手)。

#600での研磨

耐水ペーパー #600

#400の研磨目を整えるために#600へ。番手を一気に飛ばさず、間を埋めることで仕上がりが安定すると判断しました。

#600研磨後のハブ面

#600研磨後

#800での研磨

耐水ペーパー #800

#600の研磨目をさらに細かくしていく工程です。ザラつきは取れて均一なマット状態に近づいてきましたが、光沢はまだ出ていません。

#800研磨後のハブ面

#800研磨後

#1000での研磨

耐水ペーパー #1000

#800の目をさらに細かくしていきます。表面はマットで均一な状態を保ちつつ、滑らかさが少しずつ増してきました。光沢はまだ弱く、鏡面と呼べる状態ではありません。

#1000研磨後のハブ面

#1000研磨後

#1500での仕上げ研磨

耐水ペーパー #1500

#1000より滑らかになってきましたが、まだマットな状態です。光沢はまだはっきりとは出ていません。

#1500研磨後のハブ面

#1500研磨後

#2000での最終研磨

耐水ペーパー #2000

当初は #1500 で研磨を終える予定でしたが、現場で表面を確認してもう一段滑らかにできると判断し、#2000 を追加しました。

ここまで進めて、ようやく光沢の兆しが出始めた、という印象です。完全な鏡面ではありませんが、ブルーマジックを乗せる下地としてはここまで進めて良かったと感じています。

#2000研磨後のハブ面

#2000研磨後

ブルーマジックで仕上げ

研磨後の表面に対し、最終仕上げとしてブルーマジック(BM500)を投入。マイクロファイバーダスターで磨き上げました。

ブルーマジック仕上げ後のハブ面 ブルーマジック仕上げ後のハブ面 斜めから

ブルーマジック仕上げ後(正面・斜め)

鏡面に近い状態にはなりましたが、完璧な鏡面ではありません。深い傷も残っているので、「鏡面仕上げ」と言うには控えめな仕上がりです。

ビフォー/アフター:磨き前と仕上げ後の比較

ハブ面磨き前(正面) ブルーマジック仕上げ後のハブ面(正面)

磨き前(左)/ブルーマジック仕上げ後(右)

使用した道具

事前に準備した耐水ペーパー、当て木代わりのスポンジ、そして仕上げ用のブルーマジック(BM500)です。

耐水ペーパー:#400から#2000まで6種類を用意。傷の深さに合わせて、粗い番手から段階的に番手を上げていくため、複数の番手が必要です。

ハブ面磨きに使った耐水ペーパー#400〜#1500

耐水ペーパー一式

当てスポンジ:耐水ペーパーを巻いて使う、指の圧を面で分散するためのスポンジ。これがないと圧が一点に集中してムラができてしまいます。

研磨時の当て木として使用するスポンジ

指の圧を面で分散するための当てスポンジ

Blue Magic Metal Polish Cream BM500

仕上げに使ったブルーマジック(BM500)

使う道具の詳しい解説は道具一式の記事にまとめています。

番手選びで気づいたこと

当初は #400→#800→#1500→#2000 の4種類で進めるつもりでしたが、実際にやってみると番手の飛びが大きいと前の研磨目が残りやすいと感じ、現場判断で番手を細かく刻む方針に変更。最終的に #400→#600→#800→#1000→#1500→#2000 の6種類で仕上げました。

番手を細かく刻んだことで前の研磨目が残りにくくなり、最終番手の #2000 まで進めたことで下地としての滑らかさも確保できました。手間は増えますが、ハブ面のように大きい平面は番手を飛ばさないほうが結果として綺麗に仕上がる、というのが今回の実感です。

まとめ:残った傷について正直に

今回の実作業で得られた結論は2つあります。

深い傷を完全に消すには: 今回残った傷を取り切るには、#400より粗い番手(#240・#180など)から始めるか、機械研磨(電動サンダー等)で削り込む必要があると感じました。手作業・耐水ペーパーのみでは限界があります。
⚠️ 走行用ホイールに深い傷や凹みがある場合: 今回検証したのは、スペアとして保管していたホイールでした。実際に取り付けて走行しているホイールに、明らかに深い傷や凹みがある場合は、ご自身で研磨せず、整備士などの専門家にご相談いただくのが無難です。
⚠️ 電動工具を使う場合の注意: 電動工具を使う場合は、必ず軽めに当てることをおすすめします。削り過ぎるとホイールのバランスが崩れ、安全基準を満たさなくなる恐れがあります。これはトラックの走行安全に直結する問題です。

「ある程度綺麗にする」という目的であれば、今回の方法で十分満足できる仕上がりになります。ただ「鏡面に近づけたい」「深い傷も消したい」という方は、それなりの覚悟と道具(より粗い番手・機械工具)が必要になることを、正直にお伝えしておきます。

まとめQ&A

Q1. 作業中の水気はどう処理しましたか?
耐水ペーパーで研磨する際は、ホースでホイールに水をかけ、耐水ペーパーにも水をかけて研磨を5〜10往復。また同じように水をかけて研磨、を繰り返します。常に水を切らさないことがポイントです。1つの番手が終わったら中性洗剤で洗浄してから次の番手へ進むと、前の番手の研磨カスが残らず、各番手の効果が活きます。全工程が終わったら、最後にもう一度中性洗剤で洗浄し、クロスで水分を拭き取ってからブルーマジックでの仕上げに進みました。
Q2. 全工程で何時間くらいかかりましたか?
合計で約4〜5時間ほどかかりました。内訳としては、最初の#400での粗研磨に一番時間をかけて約30分。深い傷を削り取る工程なので、慎重に進めました。それ以降の番手(#600〜#2000)は、それぞれ約20分ほど。最後のブルーマジック仕上げも、ハブ面のみだったので約20分。番手が6つあるため、各番手の研磨と中性洗剤での洗浄を繰り返す形で、トータルで半日仕事になりました。
Q3. 耐水ペーパーを6分割にカットしている理由は?
主な理由は2つです。1つは、当てスポンジのサイズに合わせるため。当てスポンジに巻いて使うので、その大きさに合った形状である必要があります。もう1つは、大きすぎると力が均等に入らないため。手のひら〜当てスポンジサイズに収めることで、研磨面に対して均等な圧をかけられます。カット方法は、市販の耐水ペーパー1枚をハサミで6等分するだけ。特別な道具は不要です。
Q4. 当てスポンジは絶対必要ですか?
ほぼ必須だと考えています。指で耐水ペーパーを直接押さえて研磨すると、圧が一点に集中してホイール表面にムラができてしまいます。指だと均等に磨くのが難しいです。当てスポンジを使うことで、指の圧が面全体に分散され、研磨面が均一に整います。代用として、当て木(木材)を使うこともできます。
Q5. ハブ面以外でも応用できますか?
正直なところ、ハブ面以外で今回と同じ方法(6種類 → ブルーマジック)を試したことはありません。ただ、過去にエアタンクに浅い傷があった時、#2000で軽く研磨したことはあります。今回のハブ面の傷とは深さが違うので、参考程度ですが。

この記事を書いた人

現役トラックドライバー。トラック運転歴20年(うち大型車8年)。新車納車から2年半、自分の車両のアルミホイール磨きを2〜4ヶ月に1回のペースで続けています(累計で10回前後)。プロの磨き屋ではなく、自分でやってきた現場目線で、買う前に知りたい情報(値段・道具・かかる時間・限界)をまとめています。

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