📝 この記事を書いた理由
「耐水ペーパーで段階的に研磨してから仕上げる」という方法は、調べればやり方が出てきます。ただ、実際に自分でやってみると本当にその通りになるのか、自分の手で試して確認したいと思いました。書いてある通りに進めて、どこまで結果が出るのか。
※この記事は「実作業レポート」です。研究室での厳密な検証ではなく、現役トラックドライバーが自分のスペアホイールで実際に作業してみた、その時の判断と結果の記録になります。
「ハブ面の深い傷って、耐水ペーパーで本当に消えるの?」
「番手をどこまで進めれば鏡面になる?」
耐水ペーパーで段階的に研磨し、最後にブルーマジックで仕上げる流れで、実際に作業してみた結果を記録しました。
日々の業務をこなしながら車両を綺麗に保っているトラックドライバーの皆さま、いつもお疲れ様です。
- 表面のくすみ・浅い傷はほぼ消すことができた
- シャーシに食い込んでいた深い傷は完全には消えなかった
- #400→#600→#800→#1000→#1500→#2000 の6種類で段階的に研磨
条件・環境
ホイール:トラック用アルミホイールのスペアホイール。走行用ではなく、車両に取り付けたまま走らせていない状態でしたが、シャーシに食い込んでいた深い傷が複数入っていました(後述)。
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 気温 | 20℃前後(春らしい暖かさ) |
| #400での研磨 | 約30分 |
| #600〜#2000での研磨 | 各約20分 |
| ブルーマジック仕上げ | 約20分 |
| 合計時間 | 約4〜5時間 |
※使った道具の詳細は、本記事の「使用した道具」セクション、または道具一式の記事にまとめています。
ビフォー:研磨前のハブ面の状態
2年半まったく手入れをしていなかったハブ面(前回3回磨きを実施)。シャーシと接触していた箇所には、深い線傷が複数刻まれていました。
研磨前のハブ面(正面・斜め)
シャーシに食い込んでいた深い傷(5箇所)
特に目立った深い傷をクローズアップ
#400での粗研磨
まずは一番粗い#400で、深い傷を削っていきます。水を切らさずに当てスポンジで圧を分散させながら、傷の方向に直交するように動かしました。
#400研磨後
表面のくすみは取れ、浅い傷はほぼ消えました。ただ、シャーシに食い込んでいた深い傷は#400だけでは取り切れませんでした。
#400での研磨が終わったら、中性洗剤で洗浄して研磨カスをしっかり落としてから次の番手へ進みます。以下、各番手も同じ流れで進めました(研磨 → 中性洗剤で洗浄 → 次の番手)。
#600での研磨
#400の研磨目を整えるために#600へ。番手を一気に飛ばさず、間を埋めることで仕上がりが安定すると判断しました。
#600研磨後
#800での研磨
#600の研磨目をさらに細かくしていく工程です。ザラつきは取れて均一なマット状態に近づいてきましたが、光沢はまだ出ていません。
#800研磨後
#1000での研磨
#800の目をさらに細かくしていきます。表面はマットで均一な状態を保ちつつ、滑らかさが少しずつ増してきました。光沢はまだ弱く、鏡面と呼べる状態ではありません。
#1000研磨後
#1500での仕上げ研磨
#1000より滑らかになってきましたが、まだマットな状態です。光沢はまだはっきりとは出ていません。
#1500研磨後
#2000での最終研磨
当初は #1500 で研磨を終える予定でしたが、現場で表面を確認してもう一段滑らかにできると判断し、#2000 を追加しました。
ここまで進めて、ようやく光沢の兆しが出始めた、という印象です。完全な鏡面ではありませんが、ブルーマジックを乗せる下地としてはここまで進めて良かったと感じています。
#2000研磨後
ブルーマジックで仕上げ
研磨後の表面に対し、最終仕上げとしてブルーマジック(BM500)を投入。マイクロファイバーダスターで磨き上げました。
ブルーマジック仕上げ後(正面・斜め)
鏡面に近い状態にはなりましたが、完璧な鏡面ではありません。深い傷も残っているので、「鏡面仕上げ」と言うには控えめな仕上がりです。
ビフォー/アフター:磨き前と仕上げ後の比較
磨き前(左)/ブルーマジック仕上げ後(右)
使用した道具
事前に準備した耐水ペーパー、当て木代わりのスポンジ、そして仕上げ用のブルーマジック(BM500)です。
耐水ペーパー:#400から#2000まで6種類を用意。傷の深さに合わせて、粗い番手から段階的に番手を上げていくため、複数の番手が必要です。
耐水ペーパー一式
当てスポンジ:耐水ペーパーを巻いて使う、指の圧を面で分散するためのスポンジ。これがないと圧が一点に集中してムラができてしまいます。
指の圧を面で分散するための当てスポンジ
仕上げに使ったブルーマジック(BM500)
使う道具の詳しい解説は道具一式の記事にまとめています。
番手選びで気づいたこと
当初は #400→#800→#1500→#2000 の4種類で進めるつもりでしたが、実際にやってみると番手の飛びが大きいと前の研磨目が残りやすいと感じ、現場判断で番手を細かく刻む方針に変更。最終的に #400→#600→#800→#1000→#1500→#2000 の6種類で仕上げました。
番手を細かく刻んだことで前の研磨目が残りにくくなり、最終番手の #2000 まで進めたことで下地としての滑らかさも確保できました。手間は増えますが、ハブ面のように大きい平面は番手を飛ばさないほうが結果として綺麗に仕上がる、というのが今回の実感です。
まとめ:残った傷について正直に
今回の実作業で得られた結論は2つあります。
- 表面のくすみと浅い傷はほぼ消せる — #400から段階的に研磨することで、見違えるほど綺麗になりました
- シャーシに食い込んでいた深い傷は完全には消えなかった — 想定よりも傷が深く、表面研磨では限界がありました
「ある程度綺麗にする」という目的であれば、今回の方法で十分満足できる仕上がりになります。ただ「鏡面に近づけたい」「深い傷も消したい」という方は、それなりの覚悟と道具(より粗い番手・機械工具)が必要になることを、正直にお伝えしておきます。