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結論を先に書きます。同じホイールに、1日目はピカール液だけ、2日目はその上にブルーマジックだけを乗せて、翌日に同じ構図で見比べました。映り込みがはっきり締まったのは2日目です。ブルーマジックが効いたというより、「液で面を整えたからブルーマジックが効いた」と読むのが正確だと思っています。
これは私が約3年、自分の車両と5台の他車両を磨いてきて感じている経験則です。「一度でもピカール液で磨いてあるホイールは、その後に仕上げ剤で磨いたときの艶が違う」。今回はそれを、同じ車両の6輪で、2日連続の写真として残しました。
対象は5月に「下地あり/なし」の左右比較をした、登録約19年の予備車です。あれから約4ヶ月、うっすら白ぼけが戻った状態からのスタートです。
※研究室での厳密な検証ではなく、現役トラックドライバーが実際に磨いた記録です。
日々の業務、お疲れ様です。5月の左右比較の続きになります。前回の記事はこちらです。
→ ブルーマジックの前に下地処理は必要か|ピカール下地ありとBM単独を同じ車両で比較
- 同じ車両の6輪で、1日目にピカール液、2日目にブルーマジック。映り込みが締まったのは2日目
- ブルーマジックが効いたというより、液で面を整えたからブルーマジックが効いた、と読んでいる(推測。5月と今回の2回分の観察)
- 液の水研ぎは1本約20分、BMの空研ぎは1本約30分。6輪で計約5時間(2日に分けて)
- 寄ると皿の内側の凹凸は残る。ナットの錆もそのまま。そこまで含めて正直に載せる
今回の車両と条件
| 車両 | 登録約19年・予備車になってからほぼ放置(前2軸・後1軸、6輪) |
|---|---|
| ホイール | アルコア鍛造アルミ(6輪とも) |
| 前回までの履歴 | 5月末に右前・右中=ピカールネリ/液で下地→ブルーマジックで仕上げ、左前・左中=ブルーマジック空研ぎ/水研ぎ。右後・左後は7月にネリ→液の二段水研ぎ |
| 経過 | 前回から約4ヶ月。ほとんど走らず、洗車もほぼなし |
| 磨く前の状態 | 全輪うっすら白ぼけ |
| 1日目 | ピカール液で水研ぎ。6輪で約2時間(1本約20分) |
| 2日目(翌日) | ブルーマジックで空研ぎ。6輪で約3時間(1本約30分) |
| 工程間 | 中性洗剤で洗い、乾燥 |
| 撮影 | 各日の作業後に6輪を同構図で撮影。2日目は晴れで光が強め(後述) |
前回の左右の履歴が違うので、今回は「6輪を液で揃えてからブルーマジック」という順にしました。液の日で下地の差をリセットし、ブルーマジックの日で同じ条件に乗せる、という組み立てです。5月の各輪の詳しい経緯は、こちらの記事に分かれています。
- ブルーマジックの水研ぎは効果あるか|通常磨きと同じ車両で比較
- 下地材はピカールネリとピカール液どっちが使いやすい|現場で使い比べた正直な比較
- ホイール下地処理の使い分けガイド|面の手強さでピカール液・ネリ・オートソルを選ぶ
磨く前: 4ヶ月経過でうっすら白ぼけ
6輪ともうっすら白ぼけが出ていました。ただし5月の作業前(白ぼけと汚れが厚かった状態)とは比べものにならず、映り込みはまだ残っていました。
予備車なので、この4ヶ月間ほとんど走っておらず、洗車もしていません。それでこの程度の白ぼけです。私の自車両(毎日走り、こまめに洗う)は約1ヶ月で白ぼけが始まるので、進み方はかなり遅いと感じます。白ぼけを進めるのは時間そのものより、走行と洗車のどちらか(あるいは両方)ではないかと推測しています。
もう一つ、5月の左右の違いです。右(ピカール下地あり)と左(ブルーマジック単独)を見比べると、右の方が若干ですが白ぼけが薄く感じました。はっきりした差ではなく体感レベルですが、下地の有無が「持ち」に効いた可能性はあると見ています。ここは今後の月次観察で確かめます。
1日目: ピカール液で水研ぎ(1本約20分)
白ぼけは落ち、6輪の見た目が揃いました。ただ全景では「言われれば分かる」程度の差です。もともと液で数回磨かれていた面なので、今回の液は「素地を出す」役というより、「6輪の状態を揃える」役でした。
作業感としては、水を付けるので伸びがよく、1本20分で回れます。布は黒くなりますが、5月の作業時ほどではありませんでした。工程後は中性洗剤で洗って乾かし、この日は終了です。
2日目: ブルーマジックで空研ぎ(1本約30分)
映り込みの輪郭が一段締まりました。右前と左前は、背景の建物の窓枠まで読めます。前日の液後の写真と並べると、差がはっきり出ます。
時間は液の水研ぎよりかかります。拭き取りまで含めて手数が多く、1本30分。6輪で3時間でした。空研ぎなので伸びは液の水研ぎより重いです。一方で布の汚れは液の日より少なく、これは前日に面が整っていた証拠だと思っています。
斜めから見た到達点と、寄ると残るもの
リムの外周は鏡に近く、周りの建物が映ります。「液→ブルーマジック」で行ける到達点の見本です。
一方で、手前にあるアルコアの純正ステッカーが剥がれた跡は、磨いても残ります。糊は磨き剤では伸びるだけなので、消すならシリコンオフなどの溶剤で拭く方が筋だと考えています(今回は試していません。試したら追記します)。
リムが光る分、皿の内側の細かい凹凸(梨地のような質感)が、寄ると目立ちます。これは今回の作業で付いたものではなく、この面の履歴です。原因は断定できません。長年の腐食か、過去の磨き傷か。寄りの「磨く前」写真を撮っていないので、今回は現状の記録に留めます。
磨き剤で消えるのは浅い傷までで、深さのあるものは残る——これは別の部品でも確認しています。
→ アルミ部品は磨き剤だけで鏡面になるか|ネリ→ピカール液→ブルーマジックを重ねた結果
ナットとハブの錆はそのままです。磨いたのはホイール本体のみ。約19年使われた車両のナットとして、隠さず載せます。
なぜ「液を一度通す」と違うのか(推測)
ここからは私の理解で、裏付けは今回の写真と5月の左右比較までです。
- ピカール液は「削る剤」、ブルーマジックは「仕上げる剤」。酸化した層や固着した汚れは、液が削って初めて素地が出る。ブルーマジック単体だと、酸化層の上を細かく磨くだけで、光を反射する面そのものが出ていない
- 液が付けた細かい傷をブルーマジックが均すので、耐水ペーパーの番手を上げていくのと同じことを、2剤で小さくやっている形になる
- ブルーマジックが残す皮膜は、素地が出ている面に乗ると透明感が出る。酸化層の上に乗ると曇りごと封じてしまう
5月の「右=液下地あり/左=BM単独」でも、下地ありの方が綺麗でした。今回はその左右を液で揃えてからブルーマジックを乗せたので、6輪が同じ到達点に来た、という見方をしています。
数字のまとめ
| 工程 | 1本 | 6輪 |
|---|---|---|
| ピカール液 水研ぎ | 約20分 | 約2時間 |
| ブルーマジック 空研ぎ | 約30分 | 約3時間 |
| 合計 | 約50分 | 約5時間(2日に分けて) |
本当は1日で終わらせるつもりでしたが、他の作業に時間を使ってしまい、結果的に2日に分かれました。ただ、やってみると体力的にも集中力的にも、2日に分けた方が良かったと感じています。同じ日にやるなら、液で6輪→洗って乾かす→ブルーマジックで6輪、で5時間強を見ておいてください。1本あたりの時間の実績は、こちらの記事にもまとめています。
→ ブルーマジックでホイール磨きにかかる時間|現役トラックドライバーの実体験
今回使ったのはピカール液とブルーマジックの2本です。このうちブルーマジックは、店頭にあれば2,000円台半ば(2026年9月・実店舗で確認。店頭価格は店によって差があります)、なければAmazon・楽天でも購入できます。
※ピカール液(液体)はホームセンターなどでも入手しやすいため、ここではブルーマジックのみご案内しています。
まとめQ&A
間隔で差が出るかは未検証ですが、液の後の面は汚れる前に乗せた方が、条件としては素直だと考えています。
まとめ
- 同じ車両・同じ6輪で、1日目に液、2日目にブルーマジック。映り込みが締まったのは2日目
- ブルーマジックが効いたのではなく、液で面を整えたからブルーマジックが効いた、と読んでいる(推測。5月と今回の2回分の観察)
- 液の水研ぎ約20分/本、ブルーマジックの空研ぎ約30分/本。6輪2日で計約5時間
- 寄ると皿の内側の凹凸は残る。原因は未確認。ナットの錆もそのまま
- 4ヶ月ほぼ走らず洗わずで、白ぼけはうっすら。白ぼけを進めるのは走行か洗車(あるいは両方)ではないかと推測
この車両は今後、月次で黄ばみと白ぼけの再発だけを記録していく予定です。