📝 この記事を書いた理由
「ブルーマジックは、普通に磨くのと水研ぎで磨くのとで、仕上がりや手間が変わるのか?」——これを試してみたくて、長期間ほぼ放置されていた予備車のホイールで比べてみました。左前はブルーマジック(以下BM)単独で通常磨き、左中はBM単独で水研ぎと、同じ車両・同じ日・どちらも下地処理なしで磨き分けています。時間はどう違ったか、引っかかりはあったか、正直に書いています。
※この記事で言う「検証」は、研究室での厳密な検証ではありません。現役トラックドライバーが現場で実際に磨いて、本当のところどうなのかを自分の手で確かめる、という意味の検証です。
- 磨き時間は水研ぎの方が短かった — 水研ぎ20分ほど、通常磨き(と他の磨き)は30分ほど
- 水研ぎ後の写真は結構反射していて、見た目の仕上がりは悪くない
- ただし今回のホイールでは水研ぎがかなり引っかかって磨きにくかった — 別のホイールではそうでもなかったので、ホイールの状態のせいかもしれない
- つまり水研ぎは時間が短く仕上がりも良さそうだが、ホイールの状態によっては引っかかることがあり、万能ではない
※この記事は「下地処理あり/なし」を分けた同じ検証のうち、下地なし(BM単独)の左側で通常磨きと水研ぎを比べた部分です。検証全体や下地ありの話は、本記事末尾のリンクからどうぞ。
日々の業務をこなしながら車両を綺麗に保っているトラックドライバーの皆さま、いつもお疲れ様です。
今回の車両について
対象は、会社の予備車になっているトラックのホイールです。前は決まったドライバーが乗っていましたが、その人が抜けてからは乗り手が定まらず、洗車もほとんどされないまま置かれていました。登録から約19年が経っています。ホイールはどこも白っぽくくすんでいて、長く放っておかれたのが一目で分かる状態でした。
私が知る限りでは、このホイールにピカールが入ったのは過去に2回くらい。その後はほぼ手つかずです。ただ、その2回より前の手入れ履歴については、正直なところ把握できていません。くすみがしっかり乗っているこういうホイールは、水研ぎと通常磨きで「磨きやすさ」の差が出るのかを見るのに、ちょうど分かりやすい相手でした。なお、各Before写真はどれも中性洗剤で洗ったあとの状態を撮っています。
そもそも「水研ぎ」とは
水研ぎとは、ざっくり言うと水や水で溶いた研磨剤を使い、出てくる削りカスを水で流しながら磨く方法です。乾いた状態でそのまま磨くより、削りカスが布や面に溜まりにくいとされます。今回はブルーマジック単独で、この水研ぎと、いつもどおりの通常磨きを比べました。
※ここでは細かい手順マニュアルにはしません。あくまで「現場で両方やってみて、どう違ったか」という体験の比較です。
磨き分けの設計(左側2輪で比較)
今回の検証では、左右で「下地処理のあり/なし」を分けています。この記事で扱うのは、その下地なし(BM単独)の左側2輪です。左前を通常磨き、左中を水研ぎにしました。どちらも下地処理はしていません。
この記事では、左側=下地なしの中の「通常磨き(左前)」と「水研ぎ(左中)」の違いに注目します。右側(下地あり)の話は別記事にまとめています。
| 車両 | 予備車(以前は担当者あり・登録約19年・最近ほぼ放置) |
|---|---|
| ホイール状態 | 全体が白くくすみ。過去のピカール磨きは2回程度 |
| 下準備 | 中性洗剤で洗浄(撮影前に実施)→ これがBefore状態 |
| 左前 | ブルーマジック単独・通常磨き(下地なし) |
| 左中 | ブルーマジック単独・水研ぎ磨き(下地なし) |
| 磨き時間の目安 | 左中(水研ぎ)=20分ほど/左前(通常)と他の磨き=30分ほど |
※使った道具の詳細は道具一式の記事に、磨き剤そのものの比較は磨き剤4種の比較記事にまとめています。
撮影条件について
左前と左中は、できるだけ同じ立ち位置・距離・角度から撮るようにしました。ただ通常磨きの左前を仕上げてから水研ぎの左中に取りかかる、という順序で進めているため、撮影のあいだに陽の傾きや映り込みは少しずつ変化しています。とくに水研ぎ後の反射は光の入り方で見え方が変わるので、写真の比べ合わせは目安程度に受け取ってください。Before写真はいずれも中性洗剤で洗浄したあとのものです。
左前:BM単独・通常磨き
まずは左前。いつもどおりのブルーマジック単独・通常磨きです。下地処理はしていません。
左前(通常磨き後)を斜めから。光の入り方で見え方が変わります
左中:BM単独・水研ぎ磨き
続いて左中。こちらはブルーマジック単独で、水研ぎで磨きました。こちらも下地処理なしです。
左中(水研ぎ後)を斜めから。写真で見ると結構反射しています
磨いてみた正直な感触
まず一番印象に残ったのが、今回の水研ぎはかなり引っかかりを感じて、磨きにくかったことです。布が面に引っかかるような感じで、滑らかに動かず、思ったように手が進みませんでした。
ただ、ここは正直に補足しておきます。別のホイールで水研ぎをした時には、こういう引っかかりは感じませんでした。だから今回の引っかかりは、水研ぎそのものの問題というより、今回のホイールの状態(長期放置・くすみが強い)のせいかもしれません。同じ水研ぎでも、相手のホイール次第で感触が大きく変わる、というのが正直なところです。
一方で、磨き時間は水研ぎの方が短く済みました。左中(水研ぎ)は20分ほどで、左前の通常磨きや他の磨きが30分ほどだったのと比べると、水研ぎの方が早く終わっています。引っかかりは感じたものの、時間としては短かったというのは、自分でも少し意外でした。
そして仕上がりですが、写真で見ると左中(水研ぎ)は結構反射していて、見た目は悪くありません。引っかかって磨きにくかった割に、結果として反射感のある面に仕上がっていました。通常磨きの左前と並べても、見た目の仕上がりで水研ぎが大きく劣るとは感じませんでした。
結局、水研ぎは効果があるのか
今回の1回の体験から言えるのは、こうです。
- 時間 → 水研ぎの方が短かった(20分ほど対30分ほど)。早く終わらせたい時には味方になりそう
- 仕上がり → 写真で見るかぎり水研ぎも結構反射していて、通常磨きと比べて見劣りはしなかった
- 磨きやすさ → 今回のホイールでは水研ぎがかなり引っかかって磨きにくかった。ただし別のホイールでは引っかからなかったので、ホイールの状態次第
まとめると、水研ぎは「時間が短く、仕上がりも良さそう」という良い面がある一方で、ホイールの状態によっては引っかかって磨きにくいことがある。つまり万能ではありません。「水研ぎにすれば必ず楽で綺麗」とは言い切れない、というのが今回の正直な結論です。
状態の良いホイールならスッと進んで時短になりそうですし、逆に今回のように長期放置でくすみが強いホイールだと、引っかかって思ったほど楽にならないこともある。そのあたりは相手のホイールを見て決めるのが現実的だと思います。
この体験の限界・前提
- 引っかかりの感じ方は、あくまで私の主観です — この記事の肝になる「磨きやすさ」は、力の入れ方や布の湿り具合でも変わるため、数値で示せるものではありません
- 左前(通常)と左中(水研ぎ)は別々の輪 — 同じ輪で磨き方だけを入れ替えたわけではないので、輪ごとの汚れ方の差も結果に混じります
- 20分・30分という時間はストップウォッチで厳密に計った数字ではない — 時計でのざっくりした目安です
- 試したのは1台・1回だけ — 別の車両や別の日に同じになるとは限りません
- 撮影の光線条件はそろっていない — 反射の見え方は光しだいなので、写真の比較は目安にとどめてください
- 私はプロの磨き屋ではありません — やり方や慣れで結果は動きます
まとめQ&A
この検証のほかの2記事
- ブルーマジックの前に下地処理は必要か|ピカール下地ありとBM単独を同じ車両で比較 ← 検証全体(下地あり/なしの親記事)
- 下地材はピカールネリとピカール液どっちが使いやすい|現場で使い比べた正直な比較 ← 右側の中の違い