📝 この記事を書いた理由
「2年以上手入れされていないホイールに、ブルーマジックだけで挑んだらどこまでいけるのか?」気になっていました。同僚から「ホイールを綺麗にしたい」と頼まれた機会に、ピカール等は一切使わず、ブルーマジック単独で6輪磨いてみた記録です。良かった点も、取りきれなかった部分も、隠さず書いています。
※この記事で言う「検証」は、研究室での厳密な検証ではありません。現役トラックドライバーが現場で実際に磨いて、本当のところどうなのかを自分の手で確かめる、という意味の検証です。
- 全体のくすみはブルーマジック単独である程度落ちた — 劇的ではないが、写真でも前より明るくなったのが分かる程度
- ただしリアのホイールに点在していた白サビのような斑点は薄く残った — BM単独では取りきれない領域がある
- 1ホイール30〜40分、6箇所で合計3〜4時間。かなり力を入れて磨いた
- 2年以上のノーメンテはやはり重い。磨きは一回で完結する話ではなく、不定期でも継続が本質だと改めて感じた
日々の業務をこなしながら車両を綺麗に保っているトラックドライバーの皆さま、いつもお疲れ様です。
このホイールを磨くことになった経緯
同僚から、以前から「ホイールを綺麗にしたい」と聞いていました。そこで「今回は私がやるよ」と約束していたのが今回の作業です。同僚は「申し訳ないから一緒にやるよ」と言ってくれていたのですが、作業当日はあいにく彼が休みで、結局私一人で進めることになりました。
この車両のホイールは、本人によると2年5ヶ月の間、ピカール等の研磨剤での磨きは受けていない状態でした。日常的な洗車はされていましたが、研磨剤を使っての磨きはずっと行われていません。だからこそ、ブルーマジック単独でどこまでいけるかが知りたかった、というのが本音です。
条件・環境
| 車両 | 同僚が乗務するトラック(3軸・後ろ2軸近接配置、計6輪) |
|---|---|
| ホイール状態 | 2年5ヶ月、ピカール等の研磨剤での磨きは受けていない |
| 今回使った磨き剤 | ブルーマジック(BM500)のみ(ピカール未使用) |
| 下準備 | 中性洗剤で洗浄(撮影前に実施)→ これがBefore状態 |
| 気になった箇所 | リアのホイールに白サビのような斑点が多数 |
| 磨き箇所 | 右前→右中→右後→左前→左中→左後 の計6箇所 |
| 1ホイールあたり | 30〜40分 |
| 作業時間 | 合計約3〜4時間 |
※使った道具の詳細は道具一式の記事にまとめています。
撮影条件について
比較写真は、できるだけ同じ位置・同じ距離・同じ角度で撮影するよう意識しました。ただし、6箇所を約3〜4時間かけて作業しているため、太陽光の角度や周囲の写り込みは時間ごとに変動しています。リアのホイールでは光の入り方の違いが特に出やすかったです。
そのため、写真同士の比較は「目安として」見てください。
下準備:中性洗剤で洗浄した状態がBefore
磨き作業の前に、まず中性洗剤でホイール全体を水洗いしました。表面のホコリやブレーキダスト由来の汚れが残ったままだと、磨き作業中に余計なキズの原因になる可能性があります。この洗浄後の状態が、本記事のBefore写真です。
磨き前後の比較(正面写真6箇所)
磨き手順は、右前→右中→右後→左前→左中→左後 の順番です。それぞれのホイールについて、磨く前(中性洗剤で洗浄後)と、ブルーマジックで磨いた後を並べます。
右前(前軸)
右中(後2軸の前側)
右後(後2軸の後側)
左前(前軸)
左中(後2軸の前側)
左後(後2軸の後側)
磨き終わった後の正直な感触
全体のくすみは少しずつ落ちて、写真でも前より明るくなったのが見て取れる程度にはなりました。前軸のホイールは特に手応えがあり、表面の白ボケがある程度落ちて反射が少し戻ってきた感触です。劇的な変化ではありませんが、磨いた手応えはありました。
ただし、リアのホイールに点在していた白サビのような斑点は、薄く残りました。磨きながら「これは厳しいかもしれない」と感じてはいたのですが、力を入れて何度も磨き直しても、完全には取りきれませんでした。
ブルーマジックは研磨剤としては成分が細かいので、表面のくすみや酸化は落とせますが、長年かけて進行した深いサビを削り落とす力はありません。今回のように2年以上ノーメンテのホイールに対しては、BM単独だと「ここまで」というラインがありました。
残った白サビのような斑点を取るには、おそらくブルーマジックより研磨力の強い手段が必要だと感じます。具体的には、ピカールネリ・ピカールラバーコンパウンドといった他の研磨剤や、より物理的に削る耐水ペーパーなどが候補になります。ピカールネリについては実際に試してみている最中で、結果がまとまり次第別記事にまとめる予定です。耐水ペーパーで実際にハブ面の傷取りに挑戦した記録はハブ面磨き実作業レポートにまとめていますので、必要な方は参考にしてください。
同僚とのやり取り
磨き終わった6輪を見て、同僚は「ありがとう」と言ってくれました。続けて私が「正直に言うと、リアの白サビのような斑点が残ったから、自分は納得いく結果じゃない」と伝えたところ、同僚は「いや、十分綺麗になってるよ」と返してくれました。
依頼してくれた本人が満足してくれたのは嬉しかったのですが、磨いた私自身としては、白サビのような斑点が残ったことに納得しきれていない——このギャップが、そのまま今回のテーマだと思っています。
この体験で私が感じたこと
ブルーマジックには限界がある。これが今回の正直なところです。
同時に、私自身も磨きの専門家ではありません。改善の余地は当然あります。耐水ペーパーをもっと早い段階で入れていれば、あるいは別の道具を組み合わせれば、白サビのような斑点をもっと取れたかもしれない。そういう反省は残ります。
そして何より、2年5ヶ月手をかけていないホイールを、一回の作業で完璧に仕上げるのは難しいということを、改めて自分の手で確認した形になりました。
今回のように下地がないホイールでは、BM単独では取りきれない領域がある——これが今回の正直な手応えです。同じ磨き剤でも、ホイールが歩んできた時間と環境によって結果は変わるのだと、改めて感じました。
読者の方へお伝えしたいこと
磨き剤に万能はありません。これは私が現場で何度も磨いてきて、今回さらに強く感じたことです。実際に複数の磨き剤(ピカール液・エクストラ・ホワイトダイアモンド・ブルーマジック)を同じ現場で並べて使い比べた記録はアルミホイール磨き剤4種の比較記事にまとめていますので、磨き剤選びで迷っている方は併せてどうぞ。
「この一本でピカピカ」という売り文句を見ると気持ちは惹かれますが、現実は、ホイールが歩んできた時間と環境、これまでの手入れ履歴で結果が決まる側面が大きいと感じます。
もし今手元にあるホイールが長期間磨かれていないものだとしたら、一回で完璧を目指さないでください。今回の私のように、白サビのような斑点が残るかもしれない。けれど、不定期でも続けて磨いていけば、それが積み上がって、次の磨きの時にはもっと楽になります。続けることが本質だと、私は思っています。
この体験の限界・前提
- 1台の車両、1回の体験である — 他の車両、別の日に同じ結果になる保証はありません
- 2年5ヶ月という期間は本人からの聞き取り — 厳密な記録に基づくものではありません
- 残った白サビの正体は未確認 — 見た目で「白サビのような斑点」と判断しています
- 使用前後のダスター撮影はしていない — ダスターの汚れ方による磨き剤比較は別記事に集約しています
- 耐水ペーパー等の他工程は今回は試していない — BM単独でどこまで、という体験です
- 撮影は約3〜4時間かけたため光線条件が一定でない — 写真同士の比較は目安として見てください